看護師を悩ますハラスメントから自分を守ろう
看護師という特殊な職場は、日々人の生死に関わる仕事をしているストレスがかかるだけではなく、様々なハラスメントの脅威にさらされる危険が潜んでいます。
私の妻も、過去に病院を辞めた理由もパワハラでしたし、日々の不満や愚痴もハラスメントが原因と言ってもいいぐらいなのです。
夫の立場から聞いていると、医療の現場、看護師の世界のハラスメント管理は一体どうなっているんだと耳を疑ってしまうものばかりです。
労働基準局に訴えれば、絶対大問題になるんじゃないかと思うような事例も多々あり、医療や看護の世界の暗部になっているのではと私は思い続けてきました。
実際に私がフォローしている看護師の皆さんのSNSでは、そういったハラスメントが話題の中心になっています。
妻に、「もっと上の人に相談したら?」「労働基準局に告発したら?」とかサラリーマンの立場で考えつく対応策をアドバイスしていますが、「事を荒立てたくない!」と泣き寝入りしてきたのが実情です。
多くの看護師は、組合組織に属していないことが多く、いざという時は個々で戦ったり交渉したりしなければならないケースが殆どです。
つまり、ほとんどの看護師が泣き寝入り状態ということですね。私たち家族も、そんな看護師の家族を見守る事しかできず、歯がゆい思いをしてきているのです。
結果、個々の看護師が自分の身を守るためにとれる手段が「退職→転職」となってしまうのもうなずけます。
看護師で作られている日本看護協会も「看護師の世界にあるハラスメント」には大きな関心を寄せていて、2017年には大規模な実態調査もされています。
私の妻は、そういったハラスメントから逃げるように転職を繰り返してしまいました。
自分の身を守るために時には逃げることも大切です。
ただ、日々の業務に起こりうる様々なハラスメントから自分の身を守り、看護師として働き続けられるほうが良いに決まっています。
これを読んでいただき、今まさにハラスメントで悩み、転職や看護師自体を辞めようと考えている看護師の皆さんの参考になり、また悩みの解決策に繋がればと願っています。