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妻が看護師だと寝室は別々の方が幸せになれる?
夫婦だったら同じ部屋で、しかも同じ布団で仲良く寝るのが普通ですよね。
夫婦の仲が良ければ良いほど尚更です。
しかし、妻が看護師だと事情がかなり変わってくるかと思います。
そう、看護師の勤務時間は不規則なのです。夜勤、準夜勤、日勤、最悪の場合オウンコール日(呼び出しがあれば即出勤できる体制でいないといけない日)。
就寝時間が本当にバラバラなんですよね。
そのため、多くの看護師は不眠症の症状に悩んでいたり、睡眠導入剤を常用していたりします。
いつも神経が張り詰めているせいか、眠りが浅く、ちょっとした物音や光で起きてしまいます。
「また寝たら良いじゃないか」と思うかもしれませんが、一度起きてしまうとなかなか寝る事ができず、悶々と朝を迎えるハメになるのです。
夫である私は、新婚の時からこの寝室問題は大きな悩みの種でした。
今回は、看護師を妻にもつ夫婦が寝室同室がいいか?別室がいいかを考えていきたいと思います。
寝室を別々にした方が幸せになれるのか?それともそれにより夫婦仲が悪くなり離婚の原因になってしまうのか?
皆さん、知りたいところですよね。
結論。看護師夫婦は寝室別々がいい!別々に寝た方が幸せになれる。
ただし、ただ闇雲に「看護師夫婦は寝室別室がいい!」と言っている訳ではありません。
夫婦が同じ寝室で寝ることには、メリットとデメリットがあり、どちらが正解という事もないからです。
その両方のメリット、デメリットを理解した上で、夫婦がお互いに納得できるどちらかを選べばいいのです。
我が家の場合、お互い納得して別室にしたのではなく、夫婦喧嘩をした時に感情に任せて別々に寝て引っ込みがつかなくなり、ズルズルとそのまま寝室を別々にしてしまったので、そういう意味では後悔しているのです。
もっとちゃんと話し合って、別々に寝る理由をお互い納得し、時にはお互いが求めあえる時には一緒に寝られるようにしておけばよかったです。
皆さんには、こんな後悔はして欲しくないのです。
※寝室別々か一緒かどちらを選ぶ?と極端な選択ではなく、その折衷案で「半別寝」なんて方法もあるみたいですから、後でお話ししますね。l
夫婦の寝室が同じ場合のメリット
夫婦が一緒に寝ることのメリットはもちろんたくさんあります。まずはそのいつくかをあげてみましょう。
同室メリット1:スキンシップや会話の時間が多く取れる
夫婦にとって、相手の体温を感じ、話をすることはとても大切です。
相手がそばにいるだけで、安心でき、愛情を確認する事ができるものです。
意識してくっつかなくても、一緒に寝ているのですから自然とくっつく形になり、それが良い結果を産むのです。
会話も、寝る前の数分だけでも、最悪「おやすみ」の一言かわすだけでも違うでしょう。
同室メリット2:セックスレスになりにくい
先のスキンシップと関係しますが、すぐ隣に相手がいることでセックスしたい気分になる回数が増えるものです。
身体が触れただけでスイッチが入る事があったりしますね。
夫からはもちろん、妻の方からも求めやすくなります。
いつも一緒だと刺激がなくてその気にならない!なんて意見もありますが、圧倒的に一緒にいる時間が長い方が回数は増えると思います。
同室メリット3:相手への情が深くなる
夫婦は所詮他人!なんて言いますね。
確かにそれは事実です。2人の血を引く子供ができるとそれも少し変化しますが、やはりどこかで他人と思うことはあるものです。
新婚時代のように「愛情」で結ばれている間は、他人だろうと相手を愛おしく思うものですが、夫婦も長く続けると「愛」は子供に向けられ、夫婦に残されるのは「情」だけ!なんて冗談でよく言われますが、当たらずも遠からずというのが本当の所なのではないでしょうか。
その「情」を深いものにするのに、この夫婦で寝室を一緒にするということはとても役に立つのです。
一緒に過ごす時間が少しでも長ければ長いほど、情は深くなるのですから。
同室メリット4:相手の身体や心の健康状態を感じる事ができる
起きている時にわからない心身の異常が寝ている時に出ることもあります。時には本人でも気付いていない心身の異常もあるかもしれません。
睡眠時無呼吸症候群などは良い例ですが、それ以外の病気もすぐそばで寝ているからこそ気づける事もたくさんあるはずです。
お互い気遣いし合うためにも一緒に寝る事はとても大切な事なのですね。
同室メリット5:夫婦喧嘩しても仲直りしやすい
夫婦喧嘩をしてしまうと、お互い後に引けなくなり「ごめん」の一言が言えなくなるもの。仲直りのきっかけが掴めなかったりします。
しかし、寝室が一緒だと、いやでも2人きりの空間に長くいることこになります。背中を向け合いながらでも、「ごめん」の一言が言いやすいのはメリットですね。
夫婦の寝室が同じ場合のデメリット
夫婦が一緒に寝る事は実は良いことばかりではありません。
それは看護師の妻の皆さんが一番よく思っているかと思います。
看護師を悩ます事柄の一つに、この「睡眠」があるからです。
私たち夫婦が喧嘩するのも、私による「睡眠妨害」である事が多いことからも想像ができるというものです。
ですから、改めて夫婦が寝室を一緒にすることのデメリットをいくつかあげてみましょう。
同室デメリット1:睡眠不足になりやすい
先にお話ししたように、看護師は日々のストレスや不規則な勤務時間のために不眠症に悩む事が多いのですが、それは単に「眠れない」というものではなさそうです。
少なくとも私の妻の場合は、次のような理由でよく睡眠不足になっていました。
●寝つくのに自分のタイミングがあり、それを邪魔されると寝付けなくなってしまう。
●ちょっとした物音や光で目を覚ましてしまい、以後寝付けなくなってしまう。
●夫が明かりをつけて本を読んだり、スマホを見ている光だけでも気になって寝られない。
●夫のいびきや寝息、寝返りの時の振動や音が気になって寝られなかったり起きてしまう。
●自分の起きたい時間じゃないのに、夫の起床アラームが鳴り起こされてしまう。
といった事で、「寝られないじゃない!」といつも逆ギレされていました。
私も気を使っていたつもりですが、自分も就寝時にやりたいことや自分なりの寝方があるため、とても妻が100%満足するものではありませんでした。
というか、それだと夫である私が「就寝前の貴重な時間」を我慢しろということになりますよね。
就寝前に本を読んだり、スマホをいじったりするのってとても有意義でリラックスできる時間です。
それを妻のためにいつも我慢しろというのは無理というものです。
同室デメリット2:自分だけの時間を持ちにくい
寝室以外に夫婦が別々に自分の個室を持っている家なんてほとんどないかと思います。
夫婦の寝室=妻と夫の個室なわけです。
結果、ひとりになる時間や空間がないことになりますね。
たまには1人でゆっくりとしたかったり、ぐっすり眠りたかったりしても叶わぬ夢です。
夫である私は、妻が夜勤の日はゆっくり1人の時間を楽しめるからいいのですが、妻にはその時間はありません。
あ、あるにはありますね。平日が夜勤明けだったり休みだと、昼間は夫である私は会社に行き、子供も学校なので妻は1人です。
妻曰く、その1人の時間は洗濯や掃除で潰れるから、そんな自分1人の自由時間なんてあるわけない!って怒ります。
同室デメリット3:セックスを求められてしまう
これは、夫婦どちらにも言えることです。夫も妻も自分が疲れている時やそんな気分じゃない時も、セックスを求められてしまいがちです。これは夫婦同室あるあるですね。
でもだからこそ、セックスレスにならずに済むという側面もあるのですが。
同室デメリット4:喧嘩しても逃げ場がない
どんなに仲良しの夫婦でも喧嘩はするものです。
その夫婦喧嘩の最中でも、寝ない訳にはいかないので、どうしても寝室で一緒になってしまいます。
ドラマのようにリビングのソファーに毛布を持っていって寝たりすることはあるかもしれませんが・・・・・。
私は、夫婦喧嘩した時に、唯一我が家で空いている客間に布団を持って行って寝たのですが、それから引っ込みが付かずに実はずっとそのままズルズルと寝室が別々のままになってしまいました。
かれこれ10年ぐらい経ってしまったのですが、今更同室にすることもできず少し後悔しています。
寝室を別々にするにしても、お互い話し合って、たまには一緒に寝たりすることも決めておけば良かったと思います。
逆に夫婦の寝室が別々の場合のメリットは?
最初に、夫婦が寝室を一緒にすることにはメリットとデメリットがあるとお話ししました。
では逆に、寝室を別々にした時のメリットとデメリットはどうなんでしょう?
それも語らないと公平ではないのでそれぞれをあげてみましょう。まずはメリットから。
別室メリット1:自分のペースで寝られて寝不足にならない
寝室を別々にすることで、お互いが睡眠の予期せぬ妨害を受けることがなくなるため、睡眠の質がよくなります。
熟睡感があるでしょうし、就寝前のリラックスタイムも有意義に過ごせるようになります。
別室メリット2:自分の部屋が持てるようになり自分だけの時間を過ごせる
寝室を別々にするということは、夫婦がそれぞれ個室を持つということになりますね。
自分だけの空間ですから、何を置いても、何をしても邪魔されません。
それは、とても心身にとって良いことのような気がします。
別室メリット3:夫婦のスキンシップが新鮮に感じられる
寝室同室ならいつもそばに相手がいたわけですが、別室になることで、くっついたりセックスする事がとても新鮮に感じられますね。
ちょっと倦怠期だったりマンネリ化している夫婦は別室にするといいかもしれません。
夫婦が寝室別々にする時のデメリット
夫婦で寝室を別にすると、自分のペースで生活ができるので良いことばかりかと思うかもしれませんが、実はそうではありません。
この10年ほどを別々の寝室にしてきた私の経験からそのデメリットを挙げておきたいと思います。
今から寝室を別々にしようかな〜と考えているご夫婦の皆さんは、後悔しないようしっかり読んでおきましょう。
別室デメリット1:夫婦2人だけで過ごす時間が圧倒的に減る
別々の寝室で寝る=自分の部屋がある!状態になるわけなので、圧倒的に夫婦で過ごす時間が減少します。
昔と違い、家族一緒にテレビ番組を見るような時代ではないのです。
食事の前は皆が自分の部屋で過ごし、食事が終わるとすぐに自分の部屋に引き籠る生活が当たり前です。
共通の話題もなく会話自体なくなってしまうので、自分の部屋に引き籠ることになってしまいます。
そして、その状態はとても楽なのです。
別室デメリット2:セックスレスになる
間違いなくセックスレスになるでしょう。
年齢なんか関係ありません。
お互いセックスしたいな〜という気持ちがあったとしても、きっかけを失ってしまうんです。
一緒に寝ていれば手を伸ばせば相手がすぐそばにいます。
でも別室だと、相手の部屋に行かないといけません。そして、相手がその気になるようにしないといけないのです。
とても面倒くさく、そして断られたらどうしよう・・・・と不安にもなり、断られるぐらいならやめておこう・・となるのです。
それが1週間続き、1ケ月続き、1年続き、完全なセックスレス夫婦の完成です。
子供がいると、あれ、どうして今日だけお父さんとお母さんは同じ部屋で寝てるのかな?と思われたらどうしよう!と考えてしまうと本当に相手の部屋にいけなくなってしまうものなんですよ。
別室にしても、その気分になったら相手の部屋にいけばいいなんてよく言いますが、そんな簡単なものではありません。
特に若いうちは性欲も強く、子作りをしなければとセックスの目的意識もお互い共通のものがあるので良いのですが、ある程度年齢を重ねるとそれもなくなるのです。
別室デメリット3:相手の事が思いやれない、愛情が薄くなる
セックスレスになると、不思議とスキンシップも嫌になるようです。普段のキスや抱擁さえもなくなります。
そうなると、なんとなく相手のことを思いやれなくなり、ちょっとしたことでも許せず腹が立ってしまうようになります。
どんどん他人になっていくのがわかります。
いない方がマシ!ぐらいに思うこともしばしばです。
それぐらい、夫婦にとってセックス、少なくともスキンシップは「情」を確認し合うためにもとても大切なことだったんだと今更ながら痛感します。
夫婦別室=不仲になる!なんてことはないよ・・・なんて良くネットに書かれていますが、絶対にそんなことはありません。100%愛情が薄くなり、喧嘩が絶えない関係になってしまいます。
別室デメリット4:相手の健康状態を把握しにくい
一番長く一緒に過ごしていた寝室。それがなくなると、途端に相手の心身の状態が分からなくなります。
いつも一緒にいるから普段と違う少しの変化に気がつけるのです。
そもそも他人のような感覚になってくることで、相手の体調や気持ちを思いやったり感心を持たなくなるのです。
そうなると、自然と相手の体調の変化に気づけなくなるものなのですね。
夫婦別室でも仲良しを続けるためのコツ
それぞれのメリットとデメリットがわかったところで、じゃあ何がベストの選択なのでしょうか?
先に結論を言ったように、私の考えは「夫婦別室の方が幸せになれる!」です。
そしてそれを実現させるために、
●「なぜ別室で寝るのか?」を夫婦で納得できる理由を共有しておくこと。
別室で寝たいと強く思うにはその理由があるはずですね。それがあるからやむなく別々に寝るんだと。
例えば別室にした理由としてあげられるのは、
❶就寝時間がバラバラなので寝付けず慢性的に寝不足になりがちになる。自分のペースとタイミングで寝ることで体調を維持したいから。
❷相手のいびきや歯軋り、寝言が気になって寝られず体調を崩すから。
❸就寝時の室温や明るさがお互い好みが違うため、同室だと寝付けないから。
❹ひとりの時間を得てリラックスしたいから。
❺子供ができて、夜泣きがひどいから。
などですね。
別々に寝ることでこれらの悩みが解消できるのなら素晴らしいですね。
でも、別々に寝ることで失うもの(先にあげたデメリット)も理解してその解決策も話し合っておく必要があります。
❶できるだけリビングで夫婦で話す時間をとり、ソファーで隣同士くっついて座ってテレビを見るなど夫婦の時間を持つようにする。
❷その気になった時は、相手の部屋に気軽に入れるルールや雰囲気を作っておく。
❸どちらかがまた一緒に寝るようにしたいと思い始めたらまた一緒に寝ると話し合っておくこと。
こんな煩わしいことできない!なんて思わず、しっかり話し合いましょう。とても大切なことなのです。
半別寝という手もあるけど中途半端かもしれない
半別寝って何?ってなりますよね。あまり聞き慣れない言葉です。
これは、まさに書いて字の通りなのですが、要は別室で別々に寝るわけではないけれど、それに近い効果を期待した寝方をするというものです。
いくつか方法がありますからあげてみましょう。
半別寝方法❶:夫婦の布団の間に間仕切りカーテンを引く
同室に寝ながらも、ベッド(もしくは布団)を離して、その間にカーテンレールを取り付けてカーテンで仕切るというもの。
必要ない時はカーテンを引けば相手が見えてほぼ同室寝に戻せるのがいいですね。
まりにも酷い「いびき」が原因で別々に寝たい!なんて場合は、カーテンごときでは遮れないので効果は期待できませんが、相手の気配をあまり感じたくないとか、少しでも相手の明かりを意識したくない場合には効果的でしょう。
アコーデオンカーテンのようなものならある程度、音を遮断する効果も期待できるかもしれません。
半別寝方法❷:ベッド(または布団)を離して、その間に本棚や箪笥といった家具を置く
できるだけ背が高い家具がいいですが、それで夫婦のベッドの間に置くことで、光も音も遮断してしまう方法です。
ただ、2つ以上の家具が必要にはなりますね。また、地震の際に倒れてこないように天井に突っ張り棒をつけるなど揺れで倒れてこないような工夫は必要です。
半別寝方法❸:パーテーションを設置する
夫婦のベッド(布団)の間に自立するパーテーションを置くのも簡単でいいかもしれません。
写真のようなパーテーションならインテリアとしても楽しめ、2つ置くことで完全に相手の視線や気配を隠す事ができるでしょう。
流石に光や音は遮れませんが、プチ別室寝に近いように思います。
予算が許せるなら次の写真のように、工事でレールを取り付け、ウォールパーテーションにしてしまうと、完全に別室のようにも出来ますね。
この方法なら、うるさいいびきや、光も遮断してくれるでしょう。
ただこの場合は、元々寝室がかなり広い間取りでなければ難しいでしょうし、エアコンのような空調設備は、予め別室状態にすることを想定して2つ取り付けた方が良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?奥さんが看護師だと、夜勤明けの日だけでなく日頃からゆっくり自分のペースで眠りたいもの。
だからと言って簡単に「じゃあ別室で寝ましょ」とはいかないのが夫婦というものです。
寝室を別にすることで不仲になるんじゃないかと心配にもなるでしょう。
夫婦の寝室が同室がいいのか、別室がいいのか、それは夫婦それぞれに答えがあるでしょう。
大切なのは、お互いが納得してその選択をすることです。どちらか一方の勝手な言い分で押し切ることは絶対にやめましょう。
冒頭に言ったように、私は「夫婦別室で寝る!」ことをお勧めします。
夫婦仲が悪くならない工夫をした上でならという条件付きですが、絶対に別室の方が夫婦がお互いに幸せになれるというものです。
看護師の奥さんが寝不足になってしまい、心身を蝕まれていくような状況だけは絶対に避けてくださいね。