幸せになるため看護師への転職のすすめ

看護師の夫が選ぶ看護師業務の「嫌だ」「辛い」を解決する転職先7選

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看護師の仕事は心身共に辛く、身体は疲れ、ストレスも半端なく溜まるものです。

特に、病棟勤務の看護師は夜勤や準夜勤という不規則な勤務シフトによる自身や家族への負担が大きく、さらに日々生死に関わっているというプレッシャーは相当なものです。
そんな中、普通の生活がしたい!ストレスから解放されたい!と転職を考える人も多いのではないでしょうか。

看護師は離婚が多いと言われていますが、離婚の危機を避けるため、看護の仕事から離れたいと思う看護師もいるでしょう。
でも、ちょっと思い直してください。あれだけ頑張って取得した国家資格です。これからこの資格を活かさないのはもったいないと思いませんか。

今の看護師の仕事の何が嫌なのかを整理し、それを排除できる看護の職場を選びましょう

あなたは今何が嫌で看護師を辞めたいのですか?
・看護の仕事は好きだけど職場の人間関係が嫌だ!
・夜勤や土日の勤務が嫌だ!
・病棟勤務が嫌だ!
・患者を看護するのが辛い!
・病院で仕事すること自体嫌だ!
いろいろ理由があるでしょう。

もしあなたが看護師という職業自体を嫌になったのなら、看護師資格を捨て、まったく違う業種に移るのも仕方ないでしょう。

それぐらい、看護師の仕事で心身が疲弊してしまったのでしょうから。
もし、先の嫌なこと何点かを解決したいだけなら、看護師の資格をそのまま活かした転職を考えるべきなのです。
ぜひ、一度自分の「嫌だ」「辛い」を棚卸して、今後の看護師としてどうしていくのかを考えてみましょう。

今の看護師業務の「嫌だ」「辛い」を解決する転職先を考えてみよう

看護師資格を活かしながら今の「嫌」を解決できる職場といっても、それぞれメリットとデメリットがあるのは分かりますね。

ここでは、転職にお薦めの職場とそのメリット&デメリットを説明していきましょう。

美容外科クリニック看護師

CMや外観から派手に見える業界ですね。

事故による外傷などの患者は形成外科など一般の病院に行かれますので、美容外科クリニックを訪れる人は「美しくなりたい」と願う人が殆ど。

ですから、患者ではなく、ここではお客様と呼ぶそうです。
メリット:病院のような生死に関わるプレッシャーや夜勤のような勤務シフトはありません。また、給料も高い傾向にあるようです。
デメリット:美容クリニックの位置づけは医療業界というよりサービス業。看護師としての技術は磨くことはできないですし、接客技術が必要となってきます。集客ノルマがある場合もあるようなので、確認が必用です。また、土日祝日も仕事があります。
美容外科クリニックの医師は、病院勤務の医師からは嫌われているとも言われています。
向いている人:おしゃれで、明るく接客も苦にならない人。営業向きな人。

医療系研究所看護師

いわゆるCRC(治験コーディネーター=治験業務のサポート)やCRA(臨床開発モニター=治験のモニタリングをする)、クリニカルスペシャリスト(医療機器メーカーの営業担当のサポート)といった職種ですが、いずれも看護師の有資格者が有利なようです。
メリット:患者に関わる看護の仕事自体が嫌だけど看護師資格を活かしたい人にはピッタリです。

一般企業の社員と一緒ですから、夜勤などもありません。給料も高い傾向にあります。
デメリット:もう看護師というより、研究員だったり営業担当だったりする立場となります。

看護師としての経験を積むことは皆無になるので、再度看護師に戻ることは難しいでしょう。

また、一般社員と一緒ですから、残業等は当然発生します。
向いている人:看護よりも研究や営業方面の仕事が好きな人、得意な人。

企業内保健室看護師(産業看護師)

看護師と言っても待遇は会社員と同等。ただ仕事内容が社員の健康管理や健康相談を行う仕事であるということだけです。
メリット:夜勤などはありませんから、普通の会社員と同様の働き方や給料の取得が可能です。

また、社員の健康管理が主で、体調不良の社員(しかも顔見知り)の看護をする程度までなので、患者対応のストレスはありません。
デメリット:看護師としての経験はつむことはできません。

ある意味、この職種でしか働けない看護師になる可能性があります。
向いている人:普通の会社員のような働き方がしたい人。組織の一員として働く意識を持ちたい人。

学校系保健室看護師

学生や職員の病気やケガ、健康管理、健康相談が主な仕事です。

小学校~高校の保健室勤務では養護教諭資格が必要なのですが、大学なら看護資格だけで勤務が可能です。
メリット:患者といっても体調不良の学生や職員の看護をする程度なので、心身のプレッシャーはほぼないでしょう。

学園際などの行事を楽しむこともできます。
デメリット:事務的な仕事が多く、正社員ではなく派遣が多いようです。

また、看護師本来の技術は磨くことはできません。
向いている人:学生との対話が好きな人や事務的な処理が苦にならない人。

テーマパーク保健室看護師

USJやTDL等大規模なテーマパークでは看護体制が充実していて看護師が詰めています。

明るく楽しい環境の中で働けるのはテーマパーク勤務の特権かもしれません。
メリット:体調不良の来場者や職員の対応レベルの看護までなので、病院勤務のようなプレッシャーはないでしょう。

また、仕事が休みの日は社員優待で利用できる特典もあります。
デメリット:看護師の仕事以外の接客(場内案内や迷子対応、クレーム対応等)も求められます。

また、正社員ではなく派遣や契約の場合が多いようです。当然、看護師本来の技術は磨かれません。

土日祝日も仕事があります。
向いている人:接客が苦にならず、楽しい雰囲気の職場が好きな人。

血液センター看護師

日赤の献血ルームや献血バスで献血業務を行うのが主たる仕事です。同じ仕事をルーチーンで行います。
メリット:いろいろな看護の仕事を覚える必要が無く、焦ったりすることもありません。
デメリット:ルーチーン業務だけなので、仕事に飽きてしまうこともあるかもしれません。
向いている人:あまりいろいろ考えずルーチーンで同じ業務をすることが好きな人。

保育園看護師

子供たちに囲まれ、園児や職員の体調不良対応や健康管理が主な仕事です。
メリット:相手がほぼ園児なので、大人の患者の対応が嫌だった人にはいいかもしれません。

また、明るく楽しい雰囲気の中働けます。夜勤も土日祝日出勤もありません。
デメリット:保育士の領域の仕事もさせられます。また、乳幼児の場合、たまに生死に関わるような体調の変化が出てしまう恐れもあるので、責任は重大です。
向いている人:とにかく子供たちが好きな人。

どの職場に移るにしてもやはり3年は病院での看護経験を積んでおいた方が良さそうです

看護師の皆さんはおそらく先輩看護師から「どんなに辛くても3年は辛抱して続けた方がいいよ」とアドバイスされた経験があるのではないでしょうか。それは、看護師として独り立ちできるのに3年かかるとか、石の上にも3年とか、いろんな意味での3年だと思います。

先に挙げたお薦めの転職先いずれにおいても、やはり看護師としての経験が求められ、そして必要となります。看護学校を卒業して、病棟勤務になったけどすぐ辞めて転職してしまう場合は、転職先で求められるスキルが身についていないため、結局はそこも辞めざるを得なくなるような気がします。

メンタルを病んでまで3年辛抱とは言いませんが、一つの目安として3年という目標は意識しておきましょう。

【まとめ】看護師が医療の現場から離れるには病棟看護師には戻らない覚悟が必用です

いかがでしたか?

他にも看護師資格を活かしながら病院看護師以外で働く方法はたくさんあるのです。
ただ、いずれもひとたびその職に就くと、そこから看護師として技術を磨くことは難しくなるでしょう。
そのため、一度これらの職に就いてしまうと、二度と病院勤務の看護師としては役に立たなくなり、戻れなくなる…という覚悟をする必要があるでしょう。
とは言え、ほとんどの人が、二度と病院勤務には戻りたくない!と思っているでしょうから要らぬ心配かもしれませんね。
最後に一言伝えたいのは、どの職場に転職するにしても、最初に棚卸した「今何が嫌なのか」「何を解決したくて転職するのか」を思い返し、その転職でそれが解決できるのか、自分に問い直してみてくださいということです。
今の職場から逃げ出したいから!看護師の重責から逃れたいから!と焦って決めてしまわないことが大切です。
あなたの転職が、あなたの人生の好転につながれば良いですね。

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